植物を活かす桂離宮(かつらりきゅう)

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庭園
庭園

 京都・洛西(らくさい) 桂川のほとりに桂離宮(かつらりきゅう)があります。 桂離宮は1615年に造営がはじめられ、完成に数年を要した山荘です。 その手の込んだ庭園もさることながら、園内にある建物のつくりに見るべきところがあります。

 柱・梁(はり)に樹皮のついたアベマキ

アベマキの梁(はり)
アベマキの梁(はり)

 庭園には庵(いおり)や茶室が数戸あります。 その中には柱や梁(はり)に樹皮のついたままのアベマキが使われている建物もあります。 製材された柱を見慣れているせいか、アベマキの柱や梁は非常に興味深く感じられます。 柱や梁の材としては竹も利用されていました。

 蔓(つる)、ヨシ、クロモジ

蔓(つる)で固定されたヨシの格子(こうし)
蔓(つる)で固定されたヨシの格子(こうし)

木と竹で造られた雨樋(あまどい)
木と竹で造られた雨樋(あまどい)

クロモジの垣根(かきね)
クロモジの垣根(かきね)

 小窓の格子(こうし)にはヨシが使われています。 それを蔓(つる)で固定しています。

 雨樋(あまどい)も竹でつくられています。 竹を割ったような性格という言葉がありますが、竹を雨樋に加工するのは、縦に容易に割れ、しかも節を取り除けば水も流れやすく、非常に合理的なように思います。

 垣根にはクロモジを使用しているそうです。 写真に見える縦に何本も束ねて垣根を形づくっているものがクロモジです。


 なお、桂離宮の参観には事前の申し込みが必要です。 詳しくは参考リンクをご覧下さい。

< 関連ページ >
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< 参考リンク >
宮内庁参観案内:施設情報:桂離宮
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2009.05.22 / 2007.12.28