京都・洛西(らくさい)には田んぼを中心としたまとまった農耕地がまだ残っています。
5月下旬の田植えまでの間、田んぼによっては様々な花が咲き続けます。
中でも桜の咲く頃には、蓮華草(れんげそう)が目立ちます。
最近は少なくなりましたが、蓮華草で一面敷きつめられる田んぼもまだあります。
蓮華草は中国原産のマメ科の植物で、標準和名では、ゲンゲと言います。
秋に田んぼに種子をまき、春に草ごと耕起して、緑肥として土壌に混ぜるそうです。
かつてはその花畑に入って花を摘む子供たちがよくいたのですが、この頃はそのような光景もほとんど見かけなくなりました。
蓮華草の咲く田んぼは減っていますが、そもそも宅地造成により田んぼ自体が年々、少なくなっています。
一面、蓮華草(れんげそう)の咲く田んぼ |
|
< 関連ページ >
植物を活かす桂離宮(かつらりきゅう) ※ ブルーノ・タウトの賞賛した建築です。
たけのこ(筍) - 洛西の名産 ※ 洛西の春の味です。
大枝柿 - 大枝(おおえ)の富有柿(ふゆうがき) ※ 洛西の秋の味です。
カギカズラの分布の北限にあたる洛西
つつじの町 - 長岡京市(ながおかきょうし) ※ つつじと言えばここです。
2007.04.03