京都・洛西(らくさい)の名産といえば、たけのこ(筍)です。 土の手入れの行き届いた竹林ならぬたけのこ畑で洛西のたけのこは収穫されます。 洛西のたけのこの特徴は、くせがなく、やわらかい歯ごたえがあることだと思います。 あっさりと煮付けにして、たけのこ本来の味を味わうのがおすすめです。
たけのこはその先が地面からわずかに出るか出ないかくらいの、ほとんど地中に埋まった状態のものが掘り出されます。 収穫される方は、たけのこが地中から押し上げた、地面のわずかな盛り上がりを見つけるそうです。 たけのこは竹の根から出ます。 地面のわずかな土の盛り上がりを軽く分けて、たけのこの生えている向きを見て、たけのこと根との際を探りあて、そこを鍬(くわ)で断ち、掘り出すそうです。 洛西のたけのこはよく朝掘りたけのこと称されます。 日の出頃から収穫をはじめ、午前の早いうちに店頭に並ぶことからそう称されるようです。
桜(ソメイヨシノ)の咲く頃から5月の大型連休の頃までがたけのこの収穫の最盛期です。
洛西のたけのこの産地やその周辺では、この時期限定の店舗が各所に出来てたけのこを販売しています。
長岡京市(ながおかきょうし)、向日市(むこうし) 物集女町(もずめちょう)、大山崎町(おおやまざきちょう)、京都市 西京区(にしきょうく) 大枝(おおえ)などが主な産地です。
午前中には売り切れてしまうことが多いです。
高級料亭へも多く出荷されていますし、もちろん百貨店やスーパーなどの小売店でも販売されています。
日常、食べる野菜などと比較しますと、少し値が張りますが、ぜひ一度、洛西のたけのこをご賞味下さい。
※ 洛西のたけのこの竹は孟宗竹(もうそうちく)と呼ばれる種です。
洛西の名産のたけのこ(筍) |
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2011.04.25