京都・洛西(らくさい)を流れる桂川でも川下りが楽しめます。 洛西のさらに北西の京都府亀岡市(かめおかし)から洛西の京都市右京区(うきょうく)嵐山(あらしやま)までを舟は下ります。 亀岡市のある亀岡盆地と京都市のある京都盆地との間には山があり、その山を縫うように桂川は流れていますが、そこは険しい渓谷となっています。 船頭さんが棹(さお)や櫓(ろ)で木造の舟を操ります。
もともとは亀岡市よりもさらに北西の京都府の丹波(たんば)地方から木材などの物資を輸送する水運(すいうん)だったようですが、現在は京都の観光名所、嵐山の名物のひとつとなっています。 京都市に丸太町通り(まるたまちどおり)という通りがありますが、その西端は嵐山で、その名前は嵐山から京都の中心部へ木材を運ぶ道であったことに由来するようです。
なぜ桂川下りとは言わず、保津川下りというのでしょうか。
桂川は亀岡市あたりでは保津川(ほづがわ)とも呼ばれます。
それより上流では大堰川(おおいがわ)とも呼ばれています。
すなわち保津川下りは桂川の別名に由来しています。
舟の下る渓谷は保津峡(ほづきょう)と呼ばれています。
ちなみに下ったあとの舟は、意外と言いましょうか、現代なら当然と言いましょうか、大型トラックに載せて陸路、上流へ運んでいるそうです。
亀岡市で数隻の舟を載せたトラックを見かけたことがあります。
保津川下り(ほづがわくだり) |
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2008.11.24 / 2008.06.20
保津川下りの起点、京都府 亀岡市(かめおかし)を訪れました。 下流からトラックで運ばれて来た舟がクレーンで降ろされる様子を見ることができました。
保津川下り(ほづがわくだり)の起点(京都府亀岡市) |
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トラックからクレーンで降ろされる保津川下りの舟 |
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2009.06.19