カワウの餌(えさ) - 桂川で魚(ウナギ)を食べる

 1月上旬、京都・洛西(らくさい)の桂川(かつらがわ)で、カワウ Phalacrocorax carbo を観察しました。

 長い長いウナギ

 桂川の岸寄りでカワウが潜水を繰り返しえさを探していました。 そのうち、長い長いウナギをつかまえました(写真)。 ウナギはその長い体をくねらせて、カワウの嘴(くちばし)に巻きつくなどしていましたので、ウナギの体長がどれほどかは分かりにくかったですが、カワウの体長に及ぶほどであったと思われます。

 カワウははじめウナギの胴体の中ほどをくわえていました。 つかみにくい魚の代表とされるウナギですが、カワウはウナギを逃がさず、水面近くの水面下で何度もくわえ直しました。 やがて頭部をくわえると、頭部からのみ込みはじめました。 カワウは首を真上にのばす動作を繰り返し、ウナギを腹へ落とし込みます。 ウナギの尾部から数10cmほどが口からしばらく出ていましたが、やがてすべてのみ込んでしまいました。 のみ込んだカワウの首は通常よりかなりふくれていました。 のみ込んだとはいえ、ウナギはたわんで首の部分にとどまっていたものと思われます。

カワウがウナギをくわえる ※ マウスカーソルを写真に重ねますと、拡大します

ウナギをのみ込んで膨張したカワウの首(左)
ウナギをのみ込んで膨張したカワウの首(左)

 ウナギは日本列島のはるか南の太平洋で産卵するらしいことが最近になって分かって来ました。 ふ化した稚魚は日本の河川へ遡上します。 ウナギの養殖では、シラスウナギと呼ばれるこの稚魚を捕獲し、えさを与えて大きくします。 遡上した稚魚は川で過ごします。 成魚となって何年かすると川を下り、産卵に向かいます。 桂川の水は淀川にそそぎ、やがて大阪湾へと流れて行きます。 このウナギが天然物としますと、太平洋から大阪湾を経て遡上したウナギということになります。 一方、ウナギはさかんに養殖されていますので、一時、飼育されていたウナギの可能性も考えられます。


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10.02.22 N