洛西の水田におけるジシギ類の渡り時期 - オオジシギ・チュウジシギ

オオジシギ?
オオジシギ?

チュウジシギ
チュウジシギ

 京都・洛西(らくさい)の水田における、タシギをのぞくジシギ類の渡来状況についてまとめました。 タシギをのぞくジシギ類というのは、オオジシギ、チュウジシギ、あるいはハリオシギを指します。 この3種は識別が困難なため、識別できたものも含めてジシギ類としてまとめました。 なおハリオシギの特徴を示す個体を見たことはありませんが、渡来している可能性は考えられます。

 2004〜2006年までの3年間について、7月を除く8〜10月までの各月を上・中・下旬に分け、それぞれの期間で最も多く確認された1日の羽数をその旬の羽数として、グラフに示しました。

 ジシギ類は8月中旬〜9月中旬に渡来

ジシギ類の渡来数(2004-2006)
ジシギ類の渡来数(2004-2006)

 グラフから、ジシギ類の多くは8月中旬〜9月中旬に渡来することが読み取れます。 7月に渡来したことがありますが、特徴からオオジシギと思われました。

 識別できた個体から判断すると、オオジシギの多くは8月中・下旬に渡来するようです。 チュウジシギが渡来しはじめるのがその頃ですが、同じく識別できた個体から判断すると渡来のピークは、オオジシギよりもやや遅い9月上旬と考えられます。

 なお、今年は早くも7月21日にオオジシギと思われる3羽が渡来していました。


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オオジシギ ※識別のポイント
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10.07.05 Y / 07.07.26 Y