オオジシギ ※識別のポイント

 飛来状況

 いわゆるジシギ類は、秋は7月下旬頃から、京都・洛西(らくさい)でも見られるようになります。 田んぼの草丈の低いあぜで見られることがほとんどです。 泥の地面をつついてミミズなどのえさを食べたり、休息している様子が観察されます。
 タシギ以外のジシギ類は識別できないことがほとんどですが、当初、飛来するのは顔などが白っぽい個体が多く、オオジシギ Gallinago hardwickii がほとんどだと思います。 8月下旬頃になると、全体にやや褐色味の強いチュウジシギ Gallinago megala と思われる個体が増えてきます。 タシギ Gallinago gallinago もこの頃から増えてきます。 9月中旬を過ぎるとオオジシギ、チュウジシギと思われる個体はほとんど見られなくなり、タシギばかりになります。 またハリオシギが飛来している可能性もありますが、それらしき個体は見たことがありません。

 外側尾羽が白っぽい

顔が白っぽい

次列風切の先はわずかに白い

外側の尾羽は白っぽい

 さてオオジシギですが、おそらくそれと識別できる写真が、slightly out of focusですが撮れました。左の写真はすべて同じ個体です。

 オオジシギはチュウジシギに比べ、顔などをはじめ全体的に白っぽいように思いますが、一番の識別点は尾羽です。 というか、尾羽の外側に白い部分がある個体をオオジシギ、白い部分がない個体をチュウジシギ?として識別しています。 写真では外側の尾羽に白い部分が見られますが、チュウジシギ?は全体的に黒く見えます。 「?」をつけているのは、ハリオシギの可能性があるからです。が、ハリオシギの特徴を示す個体を見たことはありません。


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09.08.24 Y / 06.08.19 Y