【グラフで見る】アトリ類の秋の渡り時期 - アトリ マヒワ ベニマシコ ウソ

 2014年の10月上旬から11月下旬にかけて、京都・洛西(らくさい)の山地の林で秋の渡りを観察しました。 今回はアトリ類のアトリ、マヒワ、ベニマシコ、ウソの4種について整理しました。

見聞数の推移 - アトリ科
見聞数の推移 - アトリ科

 アトリは10月上旬からですが

 アトリは10月上旬に初認となりました。 それより前は観察していませんので、これより早く渡来していた可能性は否めません。
 アトリは多くの場合、ある程度の数でまとまって行動しています。 多数の一団に出会うことは、ある場所に1羽ずつ飛来する種の1羽に出会うことと変わりません。 多数が飛来していても、一団に出会えなければ飛来していないかのようになってしまいます。
 10月中旬は大きな一団と出会いましたが、それ以外は少数しか観察できませんでした。 すなわち、大きな一団に出会えなかっただけなのかもしれません。 多数の飛来がある時は、それからはぐれた小さな一団ができやすいでしょうから、周囲には大きな一団が飛来していたとも考えられます。 アトリは洛西では冬鳥です。

 マヒワは10月中旬から

 マヒワは10月中旬に初認となりました。 少数が観察されたりされなかったりでした。 マヒワも多くの場合、ある程度の数でまとまって行動しています。 アトリと同じく、わずかでも見つかるということは、周囲にまとまった一団が飛来していたのかもしれません。 マヒワは洛西では冬鳥です。

 ベニマシコは11月中旬のみ

 ベニマシコは11月中旬に初認となりました。 この頃に渡来したと思われますが、渡来・通過の時期を云々するには、観察羽数が少なすぎます。 ベニマシコは洛西では冬鳥です。

 ウソは11月中旬から

 ウソは11月中旬に初認となりました。 この頃に渡来したと思われますが、渡来・通過の時期を云々するには、観察羽数が少ないことは否めません。 ウソは洛西では冬鳥です。


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※ 補遺
・観察はいわゆるラインセンサス法(ルートセンサス法とも)により行ないました。
・植生・地形などをふまえ様々な環境を含むように洛西の山地に約5kmのコースを設定しました。
・10月上旬から11月下旬までの各旬の間に2日前後、観察しました。
・各旬で観察羽数の最大の日をその旬の羽数としています。

2015.07.10