2007年の3月下旬から5月中旬にかけて、京都・洛西(らくさい)の山地の林で春の渡りを観察しました。 今回は洛西では夏鳥にあたるオオルリ、キビタキ、サンコウチョウの3種について整理しました。
見聞数の推移(夏鳥)
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オオルリは4月中旬に初認されました。 4月下旬以降、見聞数は15羽前後となっています。 見聞された中には通過中のものもあったと思われますが、概ね4月下旬には繁殖テリトリーに定着したようです。
キビタキはオオルリよりもやや遅い4月下旬に初認でした。 初認の時期が最多の見聞数で、以降も10羽前後で推移しました。 したがって概ねこの頃には繁殖テリトリーに定着したようです。
サンコウチョウは5月上旬に初認となりました。 それほど多くは渡来しませんので渡来・通過の時期を云々できませんが、ここでは2、3ペアが繁殖しています。
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07.12.21 Y
※ 補遺
・観察はいわゆるラインセンサス法(ルートセンサス法とも)により日の出頃から行ないました。
・植生・地形などをふまえ様々な環境を含むように洛西の山地に約5kmのコースを設定しました。
・3月下旬から5月中旬までの各旬の間に少なくとも2日は観察しました。
・各旬で観察羽数の最大の日をその旬の羽数としています。
09.05.01 Y