イカルがクズの実(種子)を食べる - 鳥の冬の食べもの 1

 京都・洛西(らくさい)の桂川(かつらがわ)の河畔において、鳥の冬の食べもの事情を調べてみました。

 クズのさやをくわえ、中の種子のみを食べる

クズのさやをくわえるイカル
クズのさやをくわえるイカル

クズの種子
クズの種子

 河畔の木に止まり、イカル Eophona personata の一団が食べていたのはクズの種子でした。 一見、この木の種子を食べているように思いましたが、よく見るとそれにからみついている、蔓(つる)性植物のクズでした。さやの長辺をくわえて横へ動かし、さやは捨てていました。おそらくさやの中に舌を入れて種子を取り出していると思われますが、詳しくはよく分かりませんでした。

 クズはマメ科の植物で、種子はさやの中に入っています。 このさやをいくつか手にとってみましたが、多くのさやの中は種子がほとんど入っていないか、空(から)です。写真はたくさんの種子が入っていたさやです。 種子は直径2.5mm前後でした。ほとんどが空のさやで、種子もこんなに小さく、冬の食べもの事情の一端がうかがえました。

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09.07.06 / 07.01.13 N