タヒバリの爪(つめ) - 長く、曲がりがゆるい

 地面での生活に適しているか

 写真は、体の左側から見た、タヒバリ Anthus spinoletta の右足の後趾(こうし)です。 赤線は爪に沿って引いた線、青線は爪を除いた後趾に沿って引いた線です。
 爪を除いた趾(あしゆび)よりも、爪は少し長いことが分かります。 ハクセキレイなど、ほかのセキレイ類と比較しますと、タヒバリの爪は、長めで、曲がりがゆるいことが特徴です(関連ページをご覧ください)。
 この爪の形態は、同じセキレイ類ではツメナガセキレイに近く、ひいてはヒバリに近い形態です。 タヒバリは日中、地上を歩き回ってえさを食べています。 ヒバリも空中でさえずるほかは、ほぼ地面で生活しています。 長く、曲がりのゆるい爪は、主に地面で生活するのに適した形態なのかもしれません。

タヒバリの後趾(こうし)の爪(つめ)は長く、曲がりがゆるい
タヒバリの後趾(こうし)の爪(つめ)は長く、曲がりがゆるい

※ セキレイ類の趾(足指、あしゆび)は、前趾(ぜんし)3本、後趾(こうし)1本です。 後趾を第1趾と呼び、左足の場合、上から見て反時計回りに、第2趾、第3趾、第4趾と呼びます。 一番外側の趾が第4趾です。


< 関連ページ >
ツメナガセキレイの爪(つめ) - その名の由来 ※ ほかのセキレイ類の爪の写真があります
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2025.04.04