1月下旬、京都・洛西(らくさい)の小さな川で、コサギ Egretta garzetta とカルガモ Anas poecilorhyncha を観察しました。
カルガモが頭を沈めると水底に嘴(くちばし)が届くほどの浅い川です。
そこで5羽のカルガモがくちばしで水底を探り、さかんに何かを食べていました。
カルガモの一団はまとまって少しずつ移動するのですが、それにつかずはなれず、コサギ2羽が伴っていました。
コサギはふいにくちばしを水中につけ、何かをくわえ上げていました。
食べているものが小さいようで、何を食べているのかはよく分かりませんでした。
カルガモが水底を探ることにより、水底にひそんでいる小魚やえび、水生昆虫などが追い出されるのでしょう。
コサギはそれらを食べていたものと思われます。
コサギがカルガモの水底採餌を追う |
|
コサギが川の浅いところを移動しながらえさを探している様子はよく見かけます。
この時、片足立ちになり、もう一方の足先を水中で震(ふる)わせていることがしばしばあります。
これは水中の物陰などにひそんでいる小動物を追い出す行動とされます。
カルガモがくちばしで水底を探る動きは、この行動と同じ効果があると言えそうです。
しかもコサギの足先をふるわせる行動に比べて、カルガモが水底でくちばしを探る方が、動きも大きく、追い出し効果が高そうです。
そのカルガモが5羽もいるのですから、多くの小動物が追い出されるのでしょう。
その上、コサギは足先をふるわせなくてもよいのですから。
< 関連ページ >
コサギがカイツブリの採餌に集まる
コサギがカワアイサの追い込み漁に伴走する
調べる "コサギ" ※ コサギのその他の topic はこちらへ
調べる "カルガモ" ※ カルガモのその他の topic はこちらへ
調べる - テーマ別 "採餌行動・えさ - 水辺の鳥" ※ その他の鳥の採餌行動などはこちらへ
2024.02.19