【グラフで見る】 鳥類の潜水時間 - カイツブリ類 2 -
ハジロカイツブリ ミミカイツブリ

 カイツブリ類の潜水時間を測定しました。 ハジロカイツブリ、ミミカイツブリの潜水時間の最大値と平均値とをグラフに示します。
 なお、ハジロカイツブリは滋賀・琵琶湖(びわこ)で、ミミカイツブリは大阪・淀川(よどがわ)でそれぞれ観察しました。

潜水時間の最大値と平均値(単位:秒) - ハジロカイツブリ ミミカイツブリ
潜水時間の最大値と平均値(単位:秒) - ハジロカイツブリ ミミカイツブリ

 いずれも40秒近く

 グラフからいずれも40秒近く潜水できることが読み取れます。 ハジロカイツブリは海や広い湖で、またミミカイツブリは海でそれぞれ見かけることが多い種です。 カイツブリやカンムリカイツブリなどとは異なり、それらよりもより深い水域で採餌することから潜水時間もより長いのでしょうか。

ハジロカイツブリ
ハジロカイツブリ


※ 補遺
 ・潜水行動は、危険回避や巣材採取のために行なうこともありますが、ほとんどは餌(えさ)を捕まえるために行ないます。 ある個体が潜水する場合を考えると、1回の潜水時間は、空気を吸わずに行動できる、その種特有のある程度の限界を基本として、えさの捕獲の成否・水深・個体の齢や性・空腹度などによって決まると考えられます。
 ・各種につき、潜水行動を少なくとも10回は観察、その潜水時間を測定しました。 外見からめす・おすが区別できる種についてはめす・おすそれぞれ10回以上の測定で、値の大きい方で代表しています。
 ・いずれの種も窒息する寸前まで潜水することはほとんどないでしょうから、その種の潜水可能な時間の最大値の測定は基本的に困難と考えられます。 それを踏まえますと、今回の測定結果よりも長く潜水できるであろうということを踏まえておかなければなりません。


< 関連ページ >
鳥類の潜水時間 - カイツブリ類 - カイツブリ カンムリカイツブリ アカエリカイツブリ
調べる "ハジロカイツブリ" ※ ハジロカイツブリのその他の topic はこちらへ
調べる "ミミカイツブリ" ※ ミミカイツブリの仲間のその他の topic はこちらへ
調べる - テーマ別 "潜水行動" ※ その他の鳥の潜水行動はこちらへ

2023.04.24