11月上旬、京都・洛西(らくさい)の桂川(かつらがわ)で、ミサゴ Pandion haliaetus を観察しました。
ミサゴが川の30mほど上空を停空飛行しながら魚を探していました。 そのうち急降下して着水しました。 直後から、はばたいて浮上しようとしますが、なかなか上がりません。 魚をつかんでおり、魚が見え隠れする高さまで浮いては着水することを繰り返します。 50cmはあろうかというコイかニゴイかと思われる魚でした。 しだいにゆったりとした流れに身をまかせる時間が長くなりました。 ついには何もつかまず、上流へ飛び去りました。 せっかくつかまえた魚をあきらめたようです。
魚をつかんだミサゴが浮上できず流される |
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ミサゴはほぼ魚ばかりを食べているタカ類です。
川や海の上空を飛行し、足から水中に飛び込んで魚をつかみます。
水から浮上して、枝先などに止まり、足で魚を押さえ、身をくちばしでむしり取って食べます。
ミサゴにとって魚が大きければ大きいほど、お腹は満たされますが、大きすぎると、水から持ち上げられず、食べられません。
何とも皮肉な事態です。
当然のことながら、ミサゴにはつかまえられる魚の大きさに上限があるということになります。
持ち上げられるか否かを上空で考えているのでしょうか。
その大きさの上限となる魚をねらっているのでしょうか。
時に持ち上げられないことがあるのはそのせいかもしれません。
なお、つかまえた魚が大きすぎて四苦八苦する例はカワウでもありました。
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丸のみできない大きな魚(フナ)をカワウがつかまえたら
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2019.02.11