逆立ち採餌するカモの水面下では - カルガモ

　逆立ち採餌するカモの水面下の様子を数回に分けて紹介しています。 今回はカルガモ Anas poecilorhyncha です。 カルガモをはじめ、マガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモなどのカモ類は水面で逆立ちしながら採餌することがよくあります。 この際、水面から出ているのは尾部のみです。 これらカモ類の採餌する水域の水が澄んでいることはあまりなく、しかもカモの上方から観察できることもほとんどありませんので、水面下の様子を観察する機会はあまりありません。 とは言いましても、おそらく水底に向けて首をのばし採餌しているものと想像できます。

　砂泥底でえさをついばむ

　1月下旬、洛西 - 京都府の南西部 - の小さな川で逆立ち採餌するカルガモを観察しました。 カルガモもヒドリガモなどと同様、顔を水面の方へ向けて泳いだあと、逆立ちします。 水面越しに水底をのぞき込んで、えさの場所や水深の見当をつけてから、水底のえさを探しているものと思われます。 数秒、逆立ちしては水から顔を上げることを繰り返していました。

　水中では首を左右に動かし、よりえさのありそうな場所を探っているようでしたので、おそらく水中でも視覚に頼っているようです。 水中では砂泥底に嘴(くちばし)を斜めにつけて、小刻みに開閉させていました。 水底に生息している小動物か、あるいは沈んでいる植物の種子などを食べていたものと思われますが、何を食べているのかは分かりませんでした。

水面から水中をのぞき込むカルガモ

水底に首をのばして採餌するカルガモ

< 関連ページ >
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10.05.24 N

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