12月上旬、京都・洛西(らくさい)の桂川(かつらがわ)でダイサギ Ardea alba を観察しました。
5羽ほどのカワウ Phalacrocorax carbo の一団が、やや深いところから同時に潜水して浅瀬へ移動することを繰り返していました。
やや深いところにいる魚をカワウは浅瀬に追い込み、それを採餌していたものと思われます。
その追い込まれる魚をめあてに10羽以上のダイサギが浅瀬に集まっていました。
冬期、桂川ではダイサギは岸際や堰の周辺などに単独であちこちにぽつぽつといることがほとんどです。
なかなか捕獲できない魚をめぐって、堰などでは、別個体が飛来すると追い立てるなど、場所取りで小競り合いをしているダイサギですが、カワウの追い込み漁の時はこぞって採餌していました。
カワウの追い込み漁の時間が限られ、えさを食べることに夢中で、別個体を追っているどころではないのでしょう。
集まったダイサギすべてに行き渡るほど多くの魚が追い込まれるということもありそうです。
カワウに追われ岸際に近づいた魚をめあてにダイサギが群がる |
|
< 関連ページ >
コサギがカワアイサの追い込み漁に伴走する
調べる "ダイサギ" ※ ダイサギのその他の topic はこちらへ
調べる "カワウ" ※ カワウのその他の topic はこちらへ
調べる - テーマ別 "採餌行動・えさ - 水辺の鳥" ※その他の鳥の採餌行動などはこちらへ
09.12.21 N