鳥どうしは思いのほかはなれている - 奥行きはわかりづらい

 7月上旬、京都・洛西(らくさい)の田んぼで、ケリ Vanellus cinereus を観察しました。

 どのくらいはなれているでしょう

 ケリがあぜの上に並んで休んでいました。 いずれもさかんに羽づくろいしています。 このケリどうしはどのくらいはなれているでしょう。

 い) ほぼ接している
 ろ) 50cmほどはなれている
 は) 1m以上はなれている

ケリがあぜで休む
ケリがあぜで休む

 このケリの一団を、この写真の向かって右側から見ると

ケリがあぜで休む
ケリがあぜで休む

 はじめの写真の右側から、このケリの一団を見たところがこの写真です。 思いのほかはなれていると感じたのではないでしょうか。 ケリの体長は35cmほどですから、それぞれ1mほどははなれています。
 左から1番目と2番目との間は3m、2番目と3番目との間は2mは空いています。 それだけ奥行きは縮んで見えるということになります。 しかもはじめの写真では一見、4羽のように見えますが、一番奥の個体の手前に1羽いることが分かりますでしょうか。 全部で5羽です。
 手前の個体と最も奥の個体とは7mくらいはなれていることになります。 それでもはじめの写真で、その2個体の大きさにそれほど差が感じられません。 そのことも個体どうしの間が縮んで見える一因となっているのでしょう。


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2025.09.23