6月中旬、京都・洛西(らくさい)の田んぼで、アオアシシギ Tringa nebularia を観察しました。
田植えを終えてしばらく経った田んぼにアオアシシギが1羽、飛来しました。 アオアシシギは概ね日本では旅鳥ですが、一部、越夏する個体もいるようです。 6月中旬といいますと、アオアシシギをはじめ、ほとんどのシギ・チドリ類がすでに日本を通過しています。 したがって、遅れて北上中の個体か、あるいは越夏個体が飛来したものと考えられます。
アオアシシギが初夏に飛来 |
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洛西の田んぼでは、早いところで5月中旬、ほとんどは5月下旬になってようやく水が入りはじめます。 田植えは概ね5月下旬から6月上旬です。 5月下旬まで、田んぼは耕起田や刈田の状態にあり、乾燥しています。 春、シギ・チドリ類の多くは、4月上旬から5月中旬にかけて日本を通過しますが、この時期にアオアシシギなど、それらの多くが好む湛水した田んぼがないことになります。 6月になって、一面、それらの好む田んぼとなりますが、すでにほとんどのシギ・チドリ類が日本を通過してしまっています。
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2014.07.28