レッグフラッグ leg flag とは - ハマシギがアメリカ・アラスカ州から京都・洛西に飛来

 1月下旬、京都・洛西(らくさい)で、ハマシギ Calidris alpina を観察しました。

 レッグフラッグから捕獲場所が分かる

 レッグフラッグ( leg flag )というのは、鳥類の標識調査において、捕獲した個体の足に、足環(あしわ)に加えて、それとは別に装着されるプラスチック製の旗( flag )のことです。 放鳥したあと個体を捕獲しなくても、観察により、その個体が捕獲された場所が分かるようにと、カラーの足環を2つ以上、装着しているようです。

 京都・洛西で観察した個体には、左足に緑色のレッグフラッグ、右足に黄色の足環がそれぞれ装着されていました。 この色の組み合わせは、以下の < 参考リンク > のページによりますと、アメリカ合衆国のアラスカ州北部で捕獲・装着されたことになります。

 京都とアラスカ州北部との直線距離は約6,000kmです。 京都と東京との直線距離が約400kmですので、東京よりも約15倍も遠いことになります。 旅客機で移動するとしますと、現代のジェット旅客機の巡航速度が時速900km前後のようですので、6,000km ÷ 900km/h = 6.7h で、7時間足らずの時間がかかる計算になります。 ハマシギはどのくらいの時間をかけてはるばる京都までやって来たのでしょうか。

レッグフラッグの装着されたハマシギ。左足に緑色のレッグフラッグ、右足に黄色の足環。
レッグフラッグの装着されたハマシギ。左足に緑色のレッグフラッグ、右足に黄色の足環。

レッグフラッグ(ハマシギの左足を別角度から)
レッグフラッグ(ハマシギの左足を別角度から)

< 参考リンク >
標識のついたシギチドリを見つけたら? - 大阪南港野鳥園
  ※ 捕獲場所別の、レッグフラッグと足環の組み合わせの図があります。

< 関連ページ >
2008.01.01 千葉・船橋市 南部 (後編) - 東京湾シリーズA
  ※ レッグフラッグの装着されたハマシギを千葉・船橋市でも観察したことがあります。

鴫・千鳥 "ハマシギ" ※ ハマシギのその他の topic はこちらへ
鴫・千鳥 "渡り・渡り時期・飛来・飛去" ※ その他のシギ・チドリの渡りなどはこちらへ

2011.02.07