コサギ Egretta garzetta の羽には、サギ類に特有の飾り羽という羽があります。 頭や背、胸に生えます。 真下から見ますと、背の飾り羽が体の輪郭から大きくはみだしていることが分かります(写真では、体の左後方の羽です)。
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コサギの体の輪郭から大きくはみ出す飾り羽 |
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注目すべき点は、眼です。
写真では嘴(くちばし)が前方に伸び、顔が前を向いている姿勢です。
それでも瞳孔(どうこう)が見えています。
すなわちコサギは顔が前向きでも、真下、さらにはそのやや後方が見られるものと考えられます。
眼のすぐ前から眼の後方まで、眼の上が庇(ひさし)のように少し突出しており、この突出に眼もかかっています。
それで下に眼を向けられるようです。
この突出によって眼に受ける日光をさえぎる効果もあるのかもしれません。
コサギは少しずつ前進しながら水中や地面などほぼ下方のえさばかりを探しています。
頭を動かさず、眼の動きだけで前方と下方を見ることができる、コサギにとってえさを探しやすい形態と思われます。
頭を動かさないことは、えさとなる動物に察知されにくいことにもなりそうです。
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コサギは顔が前向きでも下が見られる |
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2025.02.18