マミジロの餌(えさ) - ヒサカキの実を食べる

 10月上旬、京都・洛西(らくさい)の山地の林で、マミジロ Geokichla sibirica を観察しました。

 熟した実は少ない

 林縁に茂った低木の間から、「ツ、ツ、・・・」と、マジジロの地鳴きがありました。 その声のする方をしばし見ていますと、ヒサカキの込み入った枝の間に2羽いました。
 マミジロはしばらく枝にとどまっては枝移りすることを繰り返し、ヒサカキの実をくわえ取ります。 ヒサカキにはたくさん実がなっていますが、多くはまだ緑色で、熟した黒い実はあまりありません。 しばらく枝にとどまり、その間、おいしい実を見定めているのでしょう。

マミジロがヒサカキの熟した黒い実を探す
マミジロがヒサカキの熟した黒い実を探す

 ヒサカキは、ツバキ科に分類される、常緑の低木です。 洛西では、広葉樹林の林縁や林床に多く生えています。
 早春の3月頃、枝から直接、花が咲きます。 その香りは強く、その頃は、林中がそれで占められると言っても過言ではありません。 はじめ緑色の実は、秋にようやく熟し、黒くなります。

ヒサカキの緑色の実と黒い実
ヒサカキの緑色の実と黒い実


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2024.11.07