ヒヨドリの餌(えさ) - ナツハゼの蕾(つぼみ)を食べる

 4月下旬、京都・洛西(らくさい)の山地の林で、ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis を観察しました。

 込み入った枝葉で、内側からは外側より見づらい

 葉を落としていた落葉広葉樹の林では葉が開きはじめていました。 その林縁にナツハゼの低木があります。 そこへヒヨドリ1羽が飛来していました。 まだ咲き始めで、花は少なめでしたが、ヒヨドリは蕾(つぼみ)ばかりを食べていました。 花はおいしくないのでしょうか。
 ヒヨドリは枝に止まり、つぼみを探します。 ナツハゼの木を、木の外側から眺めますと、花の房がいくつも見えます。 一方、つぼみをくわえ取りたいヒヨドリは木の内側から見ます。 ナツハゼの花は5輪ほどがまとまって咲きますが、込み入った枝葉の中です。 このためヒヨドリからは見づらいようです。 枝に止まったヒヨドリは姿勢を様々に変えたり、枝うつりをするなどして、枝葉の間をのぞき込みます。 つぼみを見つけますと、それをつまみ取れる位置まで枝うつりして、つぼみをくわえ取ります。 ヒヨドリはつぼみを丸のみにしていました。

ヒヨドリがナツハゼの蕾(つぼみ)をくわえ取る
ヒヨドリがナツハゼの蕾(つぼみ)をくわえ取る

ヒヨドリがナツハゼの蕾(つぼみ)をくわえ取る - 拡大
ヒヨドリがナツハゼの蕾(つぼみ)をくわえ取る - 拡大

 ナツハゼはツツジ科の落葉広葉樹で、低木です。 春、小さな花を咲かせます。 洛西では山地の林縁にぽつぽつ生えています。

ナツハゼの花と蕾(つぼみ)
ナツハゼの花と蕾(つぼみ)


< 関連ページ >
調べる "ヒヨドリ" ※ ヒヨドリのその他の topic はこちらへ
調べる - テーマ別 "採餌行動・えさ - 野山の鳥" ※ その他の鳥の採餌行動はこちらへ

2024.05.20