4月下旬、京都・洛西(らくさい)の山地の林で、キバシリ Certhia familiaris を観察しました。
キバシリの鳴く、「ティー、ティー、ティー、・・・」と弱々しい声がスギの林から聞こえてきました。
声のする方をぼんやり眺め、幹をのぼるキバシリを探しますが、スギの木が高いこともあり、なかなか見つかりません。
そうこうするうちに近くにある木の幹の低いところから声がしはじめました。
そこでようやく見つけました。
その後はしばらくなんとか追跡することができました。
キバシリは幹に上向きに止まり、幹をのぼりながらえさを探します。
ひとしきりのぼりますと、ふいに別の木に飛び移り、またのぼりながらえさを探します。
この繰り返しです。
このため、声のする方を広くぼんやりと眺めて、幹をのぼっているところか、幹から幹へ飛び移るところを探します。
そのようなキバシリは樹皮の表面やすき間をのぞき込んで、時に何かをついばんでいます。 食べているもののほとんどは、小さくてなかなか分からないのですが、分かったもののひとつがクモです。 何というクモかは分かりません。 幹からつまみ上げたクモをキバシリは何度か幹にたたきつけたあと、そのままのみ込みました。 足ははずしませんでした。
キバシリがクモをくわえる |
|
キバシリがクモをくわえる - 拡大 |
|
< 関連ページ >
調べる "キバシリ" ※ キバシリのその他の topic はこちらへ
調べる - テーマ別 "採餌行動・えさ - 野山の鳥" ※ その他の鳥の採餌行動はこちらへ
2024.05.05