12月上旬、京都・洛西(らくさい)の山地の林で、シロハラ Turdus pallidus を観察しました。
すっかり落葉したムクノキですが、よく見ますと、たくさんの黒い実が残っていました。
そこへ5羽ほどのツグミ類が飛来して実を数個食べてはどこかへ飛び去り、しばらくすると、また飛来して実を食べることを繰り返していました。
その中に3羽はいたのがシロハラです。
シロハラはムクノキの実を一つ、嘴(くちばし)でつまみ取り、それをそのままのみ込んでいました。
ムクノキの実はシロハラの口に比べて大きく、のみ込むのに四苦八苦していました。
シロハラがムクノキの実(種子)を食べる |
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ムクノキはニレ科の落葉広葉樹です。
洛西では、山地のほか、社寺や公園、川沿いにぽつぽつ生えており、時に大木を見かけます。
実は直径1cmほどの球形です。
はじめ、うす緑色をしてかたいですが、のちに黒く熟しやわらかくなります。
そのうち乾燥して実はしぼみ、ややかたくなります。
実には果皮(かひ)があり、その中に果肉(かにく)に包まれた、実よりも一回り小さい、米粒形の種子が入っています。
ムクノキの実(罫線の幅は5mmです) |
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2024.04.04