マガモが伸びをする - 足元より下に頭を下げる

 6月上旬、京都・洛西(らくさい)の田んぼで、マガモ Anas platyrhynchos を観察しました。

 何気ない伸びですが

 マガモが田んぼのあぜに上がって休んでいました。 ふいにあぜより一段下がった田んぼへ向かって頭を下げると同時に、たたんだままの翼(つばさ)を持ち上げて伸びをしました。 一見、何気ない伸びの姿勢に見えますが、マガモの足元よりもずいぶん低く頭が下がっています。 平らな場所では地面に頭がつかえる、前の地面が下がっていないとできない姿勢です。

マガモが伸びをする - 足元より下に頭を下げる
マガモが伸びをする - 足元より下に頭を下げる

 マガモは、苗の植えられた田んぼに入って、頭を下げ、水中に嘴(くちばし)を浸けてえさを食べては、あぜでよく休んでいます。 あぜは田んぼの水面より少し高く、水から上がって周囲に注意を向けながら休むのに適しているようです。 このような時、首を低く下げる伸びができます。 平らな場所で首を伸ばす時と比べて、翼(つばさ)のつけ根から、首のつけ根の上側にかけての筋肉や筋がよく伸びるように思われます。 一段高い所は、そのような伸びの機会ともなっているのでしょう。


< 関連ページ >
調べる "マガモ" ※ マガモのその他の topic はこちらへ
調べる - テーマ別 "動作・警戒・鳴き声" ※ その他の鳥の動作などはこちらへ

2023.06.26