キバシリの幼鳥 - その特徴

 5月上旬、京都・洛西(らくさい)の山地の林で、キバシリ Certhia familiaris を観察しました。

 見分けづらい

 ここ洛西では、毎年、5月上旬にはキバシリの親子が見られます。 親鳥がえさを集める間、幼鳥は親鳥につかずはなれず行動して、えさを受け取っています。
 巣立って間もない幼鳥ですが、見かけは、一見、親鳥と見分けがつかないほどです。

キバシリの幼鳥。親鳥より嘴(くちばし)がやや短い
キバシリの幼鳥。親鳥より嘴(くちばし)がやや短い

キバシリの親鳥
キバシリの親鳥

 嘴(くちばし)が短い

 巣立って親鳥とともに行動している幼鳥の嘴(くちばし)は、親鳥より少し短いです。 親鳥と並ばないとなかなか分かりづらいです。 上の写真で、親鳥の嘴(くちばし)の方が、先が細く長くなっていることが分かるでしょうか。

 よく鳴く

 幼鳥は「リーリーリーリー・・・」と弱々しい声でしきりに鳴いています。 親子で行動していますので、どの個体が鳴いているかがよく分からないことがしばしばです。

 じっとしている時間が長い

 親鳥はほとんど休まず幹を伝ってえさを集めています。 一方、幼鳥は、親鳥に伴走してえさを受け取るか、あるいは木の幹でじっと待って親鳥からえさを受け取るかですので、親鳥と比べて、止まっている時間が長いことになります。 止まっているキバシリは、樹皮に紛れて見つけづらいのですが。


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2023.06.12