12月上旬、京都・洛西(らくさい)の田んぼで、カワラヒワ Carduelis sinica とチョウゲンボウ Falco tinnunculus を観察しました。
稲刈りのあとに耕された田んぼに下りてカワラヒワ30羽ほどが採餌していました。 そこへチョウゲンボウ1羽が田んぼの50mほど上空に飛来しました。 カワラヒワの一団は一斉に飛び立ち上昇してチョウゲンボウの方へ向かいます。 数10m追いかけて、追いつくか追いつかないかぐらいのところで、チョウゲンボウは電線(正しくは架空地線と言い、電気は通っていない線)に止まりました。 カワラヒワの一団はその後方に一列に数m離れて止まりました(写真)。
チョウゲンボウ(右端)と、それを追って集まったカワラヒワの一団 |
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カワラヒワは「コロコロ・・・」と鳴きながら止まっていましたが、そのうち数羽は飛び立ってチョウゲンボウを追い越して反対側に止まりました(写真)。 チョウゲンボウは下方に顔を向けてえさを探します。 しばらくしてはじめに向かっていた方へチョウゲンボウが飛び立つと、カワラヒワの一団も飛び立って、一部が数10mほど追いましたが、すぐに戻って、すべて元の地面に下りてゆきました。
チョウゲンボウ(中央)と、その左右に分かれて警戒するカワラヒワの一団 |
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チョウゲンボウは、小鳥やネズミ、虫などを主に食べます。 チョウゲンボウとカワラヒワとは、食べる、食べられるの関係にあります。 ともすればおそってくるかもしれないチョウゲンボウです。 にもかかわず、カワラヒワの一団は、警戒して追い払いに向かったのでしょう。
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2021.12.27