ソウシチョウが市街地に飛来

 10月下旬、京都・洛西(らくさい)の市街地で、ソウシチョウ Leiothrix lutea を観察しました。

 さかんに鳴く

 山地から数kmはなれた、住宅やマンションの立ち並ぶ市街地で、ソウシチョウの「ジュジュ、・・・」や「フィンフィンフィンフィン」という鳴き声が聞こえてきました。 かごの鳥かとも思いつつ、鳴き声の先を探しましたところ、点々と植えられた木のうちの一本、キンモクセイにいました。 枝葉の茂ったキンモクセイの中から声はするのですが、枝葉の茂りで枝移りする影しか見えません。 こちらが1mまで近づいても、飛び去らず、さかんに鳴いていました。

ソウシチョウの鳴いていた、市街地のキンモクセイ
ソウシチョウの鳴いていた、市街地のキンモクセイ

 いくつかの文献によりますと、ソウシチョウは中国など東アジア原産の帰化種です。 いつしか洛西の山地でも普通に見られるようになりました。 営巣もしています。 一方、近くにまとまった林のない市街地で見ることはまれです。 日本で分布を拡大していることを鑑みますと、市街地を通って渡ってもいるのでしょう。


< 関連ページ >
調べる "帰化種・外来種・かご抜けの鳥" ※ その他の帰化種などの鳥の topic はこちらへ
調べる - テーマ別 "少しまれな鳥" ※ その他の少しまれな鳥はこちらへ

2021.11.22