10月下旬、京都・洛西(らくさい)の山地の林で、アトリ Fringilla montifringilla を観察しました。
アトリの10羽から40羽ほどの一団が「ヒョ、ヒョ・・・」と鳴きながら、林から林へ往来を繰り返していました。 アカシデの木に飛来しては実をついばんでいました。 アトリは短い枝移りを繰り返し、実を食べます。 しばらく食べ続けますが、何かの拍子に一団は飛び去ります。 そのうちまた飛来して実を食べます。
アトリがアカシデの実を食べる |
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アカシデは、カバノキ科クマシデ属に分類される落葉高木です。
枯れた葉が藤の花のように多数ぶら下がっているように見えますが、これがアカシデの実です。
葉のように見える部分は、果苞(かほう)とされ、葉ではありません。
その付け根に種子が付いています。
洛西では山地にぽつぽつ生えています。
普段は目立ちませんが、実が成る頃には、その独特の成りようで気づきます。
アカシデの実(種子)。藤の花のように葉が多数ぶら下がっているように見えますが、これが種子です。 |
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アカシデの実(種子)。葉のように見える果苞(かほう)の付け根にある粒が種子です。※ 格子の幅は6mmです。 |
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2019.11.25