8月下旬、京都・洛西(らくさい)の山地の林で、サンショウクイ Pericrocotus divaricatus を観察しました。
南方への渡り途中に訪れたのでしょう、サンショウクイ10羽ほどの一団が、枝葉の込み入った広葉樹の林を次々と移動しながら採餌していました。 何を食べているかはなかなか分かりづらいですが、分かったもののひとつがアオマツムシです。 枝移りを繰り返すうちにアオマツムシの幼虫をつかまえたサンショウクイは枝の上で何度もアオマツムシを枝にたたきつけたあと、そのままのみ込みました。
サンショウクイがアオマツムシを食べる |
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サンショウクイがアオマツムシを食べる - 拡大 |
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アオマツムシはバッタ目コオロギ科のバッタです。 今から100年ほど前の明治期に日本に入った帰化種とされます。 樹上で生活し、夏から秋にかけて鳴きます。 山地のほか、市街地の公園などにも生息しています。 洛西でも普通に鳴き声は聞かれますが、なかなか姿は見られません。 テレビ放送で、夜の屋外からの中継の際、背景音としてよく入っています。
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2019.04.29