12月下旬、京都・洛西(らくさい)の山地の林で、エナガ Aegithalos caudatus を観察しました。
林縁にある柿(かき)の木にエナガ10羽あまりが飛来して採餌していました。
柿の実はたくさん生っていますが、果皮(かひ)が割れて食べられる実はわずかです。
エナガは割れている実に近づいて少しずつ果肉(かにく)をくわえ取って食べます。
その時に見られた行動です。
一羽が枝にぶら下がって実を食べていました。
その枝にもう一羽が飛来して止まりました。
すると柿を食べている方の足のつけ根にかみつきました。
かみつかれた方はすぐさま飛び去りました。
かみついた方は実を食べはじめました。
エナガが柿(かき)を食べているもう一羽に近づく |
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エナガが柿(かき)を食べているもう一羽の足のつけ根にかみつく |
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かみつかれたエナガが飛び去る |
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写真の実の割れているところには、はじめの個体が止まっていた位置からしか果肉に嘴(くちばし)が届かないのでしょう。
そこで交代をうながそうとかみついたものと考えられます。
エナガは鳴き声のほかに、様々な動作でも同種の相手と意思疎通をしているものと思われますが、これはそのような行動のひとつなのでしょう。
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2018.01.01