鳥の趾(足指、あしゆび)のうち、前向きになる趾を前趾(ぜんし)、後向きになる趾を後趾(こうし)と呼びます。 多くの鳥は、趾が4本で、前趾が3本、後趾が1本です。 この場合、後趾を第1趾と呼び、右足の場合、上から見て時計回りに、第2趾、第3趾、第4趾と呼びます。 すなわち、1のみ後向きで、2、3、4が前向きです。
対趾足(たいしそく) - アオバズクの幼鳥 |
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アオバズク Ninox scutulata の趾も4本です。
写真の左の個体が持ち上げた右足は確かに趾が4本です。
ところが枝に置いている趾は前趾が2本しかないように見えます。
これは第4趾が後向きだからです。
このような形態の足を対趾足(たいしそく)と呼びます。
止まった時に、趾が対(つい)、すなわち、1と2、3と4がそれぞれ向かい合わせになっているからでしょう。
実際のところ、アオバズクは第4趾を前に回すこともできます。
このような足をさらに区分し、対趾足の前に可変と付け、可変対趾足(かへんたいしそく)と呼びます。
可変とは、対趾足にも普通の足にもなるということでしょう。
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2017.09.18