鳥の趾(足指、あしゆび)のうち、前向きになる趾を前趾(ぜんし)、後向きになる趾を後趾(こうし)と呼びます。 多くの鳥は、趾が4本で、前趾が3本、後趾が1本です。 この場合、後趾を第1趾と呼び、右足の場合、上から見て時計回りに、第2趾、第3趾、第4趾と呼びます。 すなわち、1のみ後向きで、2、3、4が前向きです。
対趾足(たいしそく) - ツツドリの幼鳥 |
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対趾足(たいしそく) - ツツドリの幼鳥 - 拡大 |
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ツツドリ Cuculus saturatus の趾も4本です。 ところが、上の写真では、枝に置いている趾は前趾が2本しかないように見えます。 これは第4趾が後向きだからです。 下の写真は別の場面ですが、足を後ろから見たところです。 第4趾が後向きになっており、後ろからも趾が2本、見えます。 このような形態の足を対趾足(たいしそく)と呼びます。 止まった時に、趾が対(つい)、すなわち、1と2、3と4がそれぞれ向かい合わせになっているため、こう名付けられたのでしょう。
対趾足(たいしそく) - ツツドリの幼鳥 - 右後方から |
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2017.08.07