チョウゲンボウの繁殖の年別の推移 - 巣立ち時期とひなの数

 今年も、京都・洛西(らくさい)でこれまでと同じ場所で、チョウゲンボウ Falco tinnunculus が営巣し、無事にひなが巣立ちました。 これで2006年以来、12年連続で、ひなが巣立ったことになります。 いつしか10季を越えていましたので、その主な状況を表にまとめました。

チョウゲンボウの年別の巣立ちの時期と、巣立ちしたひなの数(2007-2017年)
チョウゲンボウの年別の巣立ちの時期と、巣立ちしたひなの数(2006-17年)

 巣立ちは概ね6月

 2012年まで、巣立ちの時期は年々遅くなる傾向にありました。 5月中旬に巣立った2007年と、6月下旬に巣立った2012年との開きは1か月以上(40日前後)です。 極端に遅かった2016年をのぞき、2014年以降は、少し早くなっています。
 2016年は、5月中旬は抱卵中、6月中旬はふ化してまもないくらいでしたので、そもそも繁殖をはじめる時期が遅かったようです。

※ 巣立ち時期:ひなは複数いますが、すべてのひなが巣立った時期とします。

 2-4羽、巣立つ

 2006、2013年の状況がはっきりとは分かりませんが、巣立ちしたひなの数は、12年間で合計32+羽です。 平均しますと、2.6+羽です。 06、07、12、13年は巣立ち時期や、巣立ちしたひなの数がはっきりしませんでした。 それらの年と、極端に巣立ちが遅かった16年をのぞきますと、いずれも3、4羽、巣立っています
 4羽が巣立った時期は、2008年で5月下旬、2011年で6月下旬です。 このため、育てるひなの数が多くて、巣立ちが遅くなっているわけではなさそうです。 年による気温の高低・降水量の増減などによって、産卵の時期が異なる、あるいは餌(えさ)の量が増減するなどが考えられますが、詳しいことは分かりません。


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2017.09.04