コサギの餌(えさ) - 大きな魚(フナの一種)を食べそこねる

 4月中旬、京都・洛西(らくさい)の小さな川で、コサギ Egretta garzetta を観察しました。

 なんとかのみ込めそうですが

 細く浅い川で、魚(フナの一種)をくわえたコサギがいました。 一見、なんとかのみ込めそうですが、コサギの口にしてはフナは少し大きいようです。 何度ものみ込もうとしますが、なかなかうまくゆきません。 そのうちにふいにフナを落としてしまいました。 フナはまだ弱っておらず、泳げたようで、コサギは小走りで追いかけて再びフナを捕まえました。 またのみ込もうとしますが、やはりのめません。 そうこうするうち、またフナを落としてしまいました。 追いかけましたが、今度は捕まえることができませんでした。 コサギは水中で足先をふるわせてえさ探しをはじめました。
 大きな魚は腹を満たしますが、コサギは丸のみでしか食べられません。 魚が大き過ぎますと、のみ込めません。 なんとも皮肉なことです。

コサギがフナの一種をくわえる
コサギがフナの一種をのみ込もうとする

コサギがフナの一種をくわえる - 拡大
コサギがフナの一種をのみ込もうとする - 拡大


 日本産のフナは6種前後が知られていますが、分類が難しいようで、専門家の間には異なる見解があるようです。 洛西では、ギンブナ、ゲンゴロウブナ、オオキンブナが生息しているようです。 写真のフナは体高が低いですので、ゲンゴロウブナではないようです。


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2017.05.05