3月中旬、京都・洛西(らくさい)の山地の川で、ソウシチョウ Leiothrix lutea を観察しました。
水際に生えていた木が川の方へ倒れてしまい、流れ下る枝や葉を堰き止めていました。
そこへ倒木の枝を伝って、数羽のソウシチョウが飛来して採餌していました。
いずれもさかんに枝移りを繰り返し、水面近くまで近づき、えさを探します。
そこで一瞬、水面に嘴(くちばし)を近づけ、何かをつまみ取っていました。
ソウシチョウが水面近くの水生昆虫の成虫を探す |
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ソウシチョウが水生昆虫の成虫をくわえる |
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食べていたえさの中で分かったものの多くは、水生昆虫の成虫でした。
カゲロウ類、カワゲラ類、トビケラ類、ユスリカの仲間などと思われます。
これらの幼虫(さなぎ)は水中で生活していますが、羽化して水から出ます。
羽化後、しばらくは水面を漂っていることも多いようです。
それが枝葉と同じように流れ着くものと思われます。
水生昆虫の成虫をくわえ取ったソウシチョウはそれをそのままのみ込んでいました。
ユスリカの一種(成虫) |
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2017.04.17