2016-17年の冬、京都・洛西(らくさい)の山地の林で、サンショウクイの亜種であるリュウキュウサンショウクイ Pericrocotus divaricatus tegimae を観察しました。
この冬もリュウキュウサンショウクイが飛来しました。
ツブラジイ・アラカシなどの常緑広葉樹の暗い林で、エナガの一団とともに行動していました。
エナガは、尾が長く、体色の地色も白く、動きもそれほど速くないですので、同種の仲間のように思っているのかもしれません。
しかし、この冬の半ばには見つからなくなりました。
1月に京都では大雪が降りました。
気象庁のホームページによりますと、京都市にある京都地方気象台では1月中旬に14cmの積雪を記録しました。
山地を訪れますと、多いところでは20cm以上にもなっており、それが何日も残っていました。
日本海側の積雪に比べますと、その比ではありませんが、京都市にしましては大雪です。
南国の鳥ですので、これを嫌ってどこかへ移動したことも考えられます。
リュウキュウサンショウクイ - 12月 |
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リュウキュウサンショウクイは暗い林の中層にいることが多いですので、常に鳴き声に注意が必要です。
その上でエナガが主体の一団との出会いに注意します。
エナガの一団が、ある所での採餌を終えて、別の所へ移動をはじめる時、エナガはさかんに鳴きますが、それに合わせてリュウキュウサンショウクイも鳴くことが多いようです。
この時には、とりわけ注意して、リュウキュウサンショウクイの声の有無を確かめます。
必ず鳴くとも限りませんので、その一団を一羽一羽、観察することも必要です。
サンショウクイよりもこもったやや低い声はするのですが、暗い林の中層を移動するため、なかなか姿を見ることができません。
リュウキュウサンショウクイは一見、エナガに似ていますが、体格は一回り大きいですので、大きさの違いで気づくこともあります。
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2017.04.07