11月中旬、大阪府北部の平地の林で、ハシボソガラス Corvus corone を観察しました。
林縁の地面にハシボソガラス1羽が下りていました。 そこには足首ほどの丈の草がまばらに生えています。 ハシボソガラスは地面に嘴(くちばし)の先を差し込んで、くちばしを上下左右に少し振ります。 くちばしで土の中を探っているようです。 この姿はタシギの仲間を思い起こさせます。 時に土の小さな塊をつまみ上げたりもしていました。 この動作を繰り返しながら少しずつ進みます。
ハシボソガラスが土の中を嘴(くちばし)で探る |
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草の陰になり、くちばしの先が達していた深さは分かりづらいですが、くちばしの、先から1/3ほどに土が付着していましたので、少なくともその深さまでの土の中を探っていたと考えられます。 しばらくして、土の中からつまみ上げたのは、コガネムシ科の幼虫でした。 一旦、地面に置き、くわえ直すと、横取りに飛来したカラスが接近したので、あわてて飛び去ってしまいました。
ハシボソガラスが土の中からコガネムシ科の幼虫をくわえ上げる |
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コガネムシ科というのは、カブトムシを想像されますと、分かりやすいと思います。 カブトムシ、カナブンなどの仲間です。 幼虫は土中で暮らしています。
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2016.12.23