10月上旬、京都・洛西(らくさい)の平地の林で、メジロ Zosterops japonicus を観察しました。
林縁にある、低木のサンショウの枝先に数羽のメジロが見え隠れしていました。
枝先に出ては葉陰へと隠れる行動を繰り返します。
姿勢を低くして葉陰をのぞき込みましたところ、メジロが見えました。
葉陰に生っている実をついばんでいました。
サンショウの実は房にいくつかの赤い実が生っています。
そのうちのいくつかが口を開けるように割れ、そこから黒い種子が見えています。
メジロは割れた実の中に嘴(くちばし)を差し込み、種子のみをくわえ取ります。
それをそのままのみ込みます。
一房にいくつも割れた実はあるのですが、メジロは別の房に移り、種子をついばみます。
数粒を食べたところで、飛び去りました。
サンショウの実は食用にされますが、ピリッとした強い辛味が特徴です。
メジロにこの辛味は感じられないのでしょうか。
メジロがサンショウの実(種子)をくわえる |
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サンショウはミカン科の落葉広葉樹です。 洛西では、落葉広葉樹林の林床で時々見かけます。 実は熟すと赤くなります。 そのうち割れて中から種子が顔を出します。 食用にする場合は、初夏、実が青いうちに収穫します。
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2016.11.25