ソウシチョウの餌(えさ) - ソヨゴの実を食べる

 1月中旬、京都・洛西(らくさい)の山地の林で、ソウシチョウ Leiothrix lutea を観察しました。

 果皮と種子は捨てる

 コナラなどの落葉広葉樹が中心の林ですが、ソヨゴや、ヒサカキなどの常緑広葉樹も茂っています。 そこへ10羽ほどのソウシチョウが飛来して採餌していました。
 ソウシチョウは林床に下りたり、低木の間を枝移りしてえさを探します。 そのうち、えさをつまみ取って食べていました。 その中でも比較的よく食べていたものがソヨゴの実です。
 ソヨゴの実をくわえたソウシチョウはそのまましばらく嘴(くちばし)を細かく動かします。 果肉を食べきりますと、種子の付着した果皮を捨てます。 果皮と種子との間の果肉の部分のみを、舌も使って食べているものと思われます。

ソウシチョウがソヨゴの実を食べる
ソウシチョウがソヨゴの実を食べる

 ソヨゴはモチノキ科の常緑広葉樹です。 洛西では山地に多数、生えています。 秋、赤い実がたくさん生ります。 実は枝からはずれにくく、しかも動物にはあまりに好まれないせいか、春頃まで実がよく残っています。


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2016.06.17