12月下旬、京都・洛西(らくさい)の平地で、ミサゴ Pandion haliaetus を観察しました。
市街地を歩いていましたところ、30mほど上空を飛行するミサゴを見つけました。
桂川(かつらがわ)の方から山の方へ向かって飛んでいました。
足には魚をつかんでいました。
いくつかの文献によりますと、ミサゴの体長は、おすで50cmほど、めすで60cmほどのようです。
このミサゴは胸の黒い帯が濃いですので、めすかもしれません。
めすのミサゴとしますと、写真から、この魚の体長はミサゴの2/3ほど、すなわち40cmぐらいとなります。
ミサゴがニゴイ類をつかんで飛行する |
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写真の魚は、体型が細長い、口が下向きに伸びている、尾びれがくさび形に凹んでいるなどの特徴からニゴイ類と推定されます。
ニゴイ類で、桂川など、この周辺に生息しているものは、ニゴイ、コウライニゴイ、ズナガニゴイの3種です。
ズナガニゴイは体長がせいぜい20cm前後とのことですので、ニゴイ、またはコウライニゴイの可能性が考えられます。
ミサゴはほぼ魚ばかりを食べて生活しています。
川や海、湖沼などの上空から、趾(足指 あしゆび)を広げた足先を、見つけた魚に向けて、水中に飛び込み魚をつかみます。
そこから飛び上がり、その近くや少し離れた木などに止まって食べます。
水面からせいぜい足が届くほどの深さまでにいる魚しかミサゴはつかめないようです。
ニゴイは底生魚、すなわち、ほぼ水底付近で生活しています。
したがって、ミサゴの足の長さ、すなわち水深30cm以下の浅い場所でニゴイを捕まえたのではないかと推測できます。
魚が弱っており、水面近くを漂っていた可能性も考えられます。
ミサゴがニゴイ類をつかんで飛行する - 拡大 ※ 画像を逆さにしています |
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ニゴイ |
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2016.03.25