6月中旬、京都・洛西(らくさい)の平地の林で、ムクドリ Sturnus cineraceus を観察しました。
植栽された木がほとんどの林ですが、そこにヤマモモの木もいくつかあります。
ヤマモモの木には熟しはじめた実がたくさん生っています。
そこへムクドリ20羽あまりが飛来していました。
ムクドリはヤマモモの枝に止まると、少しずつ移動して実に近づきます。
そこで実をくわえ取ります。
枝からなかなか実がはずれず、四苦八苦していました。
取ろうとした実をあきらめて、別の実に移ることも多々あります。
くわえ取った実はそのままのみ込みます。
実にはやや大小があるようで、なかなかのみ込めないこともしばしばです。
ムクドリの喉の大きさとヤマモモの実の直径とはほぼ同じくらいのようです。
ヤマモモの木のとなりには桜の木(ソメイヨシノ)があります。
ムクドリはヤマモモの実をひとしきり食べますと、桜の枝に移ります。
そこでしばらく休んだあと、再びヤマモモの木に移り、同様に実を食べはじめます。
枝葉の込み入ったヤマモモの木に比べて、休んでいた桜の枝は、木の上方で、しかも葉がまばらでしたので、周囲が広く見渡せそうです。
警戒しながら休息するには好適な場所だったのかもしれません。
ムクドリがヤマモモの実を食べる |
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ムクドリがヤマモモの実を食べる - 拡大 |
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ヤマモモはヤマモモ科の常緑広葉樹です。 洛西では山地に生えています。 公園や道路沿いに少なからず植栽されており、市中でもよく見かけます。 6月中頃から7月にかけて赤い実が生ります。
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2015.06.29