2月上旬、京都・洛西(らくさい)の小さな川で、コガモ Anas crecca を観察しました。
ゆるやかに流れる、小さな川で、コガモ数羽が採餌していました。
川上から次々と流れてくる微小なものを嘴(くちばし)でひとつずつつまみ取っていました。
つまみ取っているものをよく見ますと、ユスリカの成虫でした。
水面をよく見ますと、あちらこちらにユスリカの成虫が浮いています。
コガモは目に付いたユスリカの成虫を、ふいに転回するなど、せわしく動き回ってつまみ取ります。
概ね同じ場所に留まって採餌しており、すべてを食べ切らないうちに、それらはゆっくりと下流へと流れてしまいます。
コガモがユスリカの成虫をつまみ取る |
|
コガモがユスリカの成虫をつまみ取る - 拡大 |
|
ユスリカはハエ目ユスリカ科の昆虫の総称です。
日本では約1,000種もいるそうです。
一見、成虫はカ(蚊)に似ていますが、いわゆるカとは別の仲間で、血を吸いません。
ユスリカの幼虫は水中で生活しています。
水底の泥の中などで蛹(さなぎ)になります。
さなぎは水面に浮上して羽化(うか)します。
羽化して間もないと思われる成虫をコガモは次々とつまみ取っていました。
ユスリカの一種(成虫) |
|
< 関連ページ >
調べる "コガモ" ※ コガモのその他の topic はこちらへ
調べる - テーマ別 "採餌行動・えさ - 水辺の鳥" ※ その他の鳥の採餌行動などはこちらへ
2015.03.20