ヒドリガモの雪上の足跡 - 足サイズと趾(あしゆび)の位置関係

 1月上旬、京都・洛西(らくさい)の桂川(かつらがわ)で、ヒドリガモ Anas penelope を観察しました。

 足のサイズは約5cm

 雪に覆われた河川敷に川から上がって、ヒドリガモ30羽ほどが採餌していました。 雪が少し解け、露出しはじめたイネ科の若い草を嘴(くちばし)でむしり取って食べていました。 近くを通った人を警戒して川へ戻りましたが、そこから少し離れたところに再び上陸し、同様に採餌をはじめました。
 ヒドリガモが採餌していた場所へ近づいてみますと、そこには足跡が残されていました。 写真の上がヒドリガモの進行方向で、左が左足、右が右足です。
 前趾3本の跡が深くくっきりと残っています。 蹼(みずかき)と後趾の跡は浅いながらも残っています。 足のサイズを測ってみますと、前趾の先端と後趾の先端との長さは約5cmでした。

ヒドリガモの雪上の足跡。足のサイズは約5cmで、第1趾(後趾)は第4趾(体の外側の趾)の反対に伸びている。
ヒドリガモの雪上の足跡。足のサイズは約5cmで、第1趾(後趾)は第4趾(体の外側の趾)の反対に伸びている。

 第1趾(後趾)は第4趾(体の外側の趾)の反対に伸びる

 写真から、前趾3本のうち、第3趾(前趾の中央)と第4趾(体の外側の趾)の長さに比べて、第2趾が短いことが分かります。 第1趾(後趾)は、前趾の中央である第3趾ではなく、一番外側の第4趾の反対に伸びていることも見て取れます。

ヒドリガモのおす
ヒドリガモのおす

※ ヒドリガモの趾(足指、あしゆび)は、前趾(ぜんし)3本、後趾(こうし)1本です。 後趾を第1趾と呼び、右足の場合、上から見て時計回りに、第2趾、第3趾、第4趾と呼びます。 一番外側が第4趾です。


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2015.02.02