11月中旬、京都・洛南(らくなん)の川で、アオサギ Ardea cinerea とカワウ Phalacrocorax carbo を観察しました。
流れの緩やかな岸際でカワウ数羽が採餌していました。
そのすぐ近くの岸ではアオサギが1羽、川を向いて魚を待ち伏せしていました。
カワウの一団は岸に沿って泳ぎます。
時々顔を水中に沈めています。
水中の魚の様子をうかがっているものと思われます。
そのうち岸際にいる魚がしだいにまとまるのでしょう。
一団は潜水をはじめます。
岸際に追い込めば、魚の退路が断たれ、カワウが魚を取りやすくなるものと思われます。
アオサギは岸際の浅い場所にいる魚しか取れません。
足が立たない深みの魚を取ることはできません。
カワウに追い込まれ、一時的に浅い場所に魚が集まりますと、アオサギにとっては、魚が取りやすくなります。
それを目当てに飛来しているのでしょう。
魚を追い込むカワウ、魚を待ち伏せするアオサギ |
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カワウはひとしきり潜水を繰り返しますと、再び岸に沿って移動をはじめます。 潜水を繰り返すことで、魚がまばらになってしまうのでしょう。 数十m移動する、すなわち追い込むとそこでまた潜水をはじめます。 アオサギはカワウが移動をはじめてもしばらくはそこで待ち伏せしていますが、カワウの一団が潜水をはじめる頃には飛び立ち、再びカワウの一団に近い岸に下り立っていました。 この一連の行動を繰り返しながら、カワウとアオサギはしだいに下流へと移動してゆきました。
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2014.12.26