カワラヒワの餌(えさ) - シャシャンボの実を食べる

　10月中旬、京都・洛西(らくさい)の平地の林で、カワラヒワ Carduelis sinica を観察しました。

　果肉だけ

　コナラやツブラジイ、アラカシなどの広葉樹の茂った林に、シャシャンボが数株まとまって生えていました。 シャシャンボの木にはたくさんの実が生っています。 そこへカワラヒワ数羽が飛来して採餌していました。
　カワラヒワは、たくさん生っている実に近づき、実をひとつくわえ取ります。 実をくわえながら嘴(くちばし)を小刻みに動かします。 しばらくすると、果皮(かひ)などがくちばしから落ちます。 シャシャンボの実は直径5mmほどです。 果皮に包まれた果肉(かにく)に種子は覆われています。 カワラヒワは、実をくわえながら、くちばしと舌で、実から果肉を選り分け、それだけを食べるようです。

カワラヒワがシャシャンボの実を食べる

　シャシャンボはツツジ科スノキ属の常緑広葉樹です。 低木から小高木ほどの高さになります。 実は直径5mmほどです。 はじめ薄緑色ですが、熟すと濃い紫色になります。 洛西では平地や山地の林に生えていますが、なかなか気づきません。 漢字では、「子子ん坊」と書くそうです。

シャシャンボの実

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2014.12.19

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