カワガラスの趾(足指、あしゆび)は、前趾(ぜんし)3本、後趾(こうし)1本です。
後趾を第1趾と呼び、左足の場合、上から見て反時計回りに、第2趾、第3趾、第4趾と呼びます。
一番外側の趾が第4趾です。
写真はカワガラス Cinclus pallasii の足を正面から見たところです。
第3趾と第4趾との間、及び第2趾と第3趾との間とも蹼(みずかき)はありません。
カワガラスの足 - 蹼(みずかき)はない(正面から) |
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カワガラスの生活の場は川です。
岸際で水に浸かって移動したり、水面を泳いだり、潜水したりして採餌しています。
仮りにカワガラスに蹼があるとしますと、生活の場の大半が川であり、泳いだり、潜水したりするから蹼が発達しているとの説明がもっともらしく響くでしょう。
しかしカワガラスには蹼がありません。
その理由を説明することは一筋縄ではいきません。
様々な事象をもっともらしい理由で安易に納得してしまいがちですが、本当にそれらが関係していることを説明することは容易ではありません。
これはそのことを示す好例と言えるかもしれません。
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2014.12.01