8月下旬、京都・洛西(らくさい)の田んぼで、ムクドリ Sturnus cineraceus を観察しました。
住宅の近くにある畑の脇に、イチジクの木が2本ありました。
そのうちの1本にムクドリ10羽あまりが飛来して採餌していました。
ムクドリは住宅の屋根に留まり、機会を見計らって飛び立ち、イチジクの木に次々と止まります。
一旦、どこかの枝に止まり、そこから枝移りして実に近づきます。
そこで果肉を嘴(くちばし)で少しちぎり取ってはのみ込みます。
畑のそばを人が通るたび、ムクドリは一斉に飛び立ち、住宅地の屋根に止まっていましたが、人が遠ざかってしばらくすると、再びイチジクの木に飛来します。
常に周囲への警戒を怠りません。
イチジクは、人が遠ざかるまで待ってでも食べたい、それだけおいしいえさなのかもしれません。
ムクドリがイチジクの実(果肉)を食べる |
|
ムクドリがイチジクの実(果肉)を食べる - 拡大 |
|
イチジクはクワ科イチジク属の落葉広葉樹です。 西アジア原産で、1700年代に渡来し、栽培されるようになったそうです。 袋状になった部分の内側に多数の花が咲き、実が生ります。 外からは花が見えませんので、花が咲かないように思え、それでも結実することから、イチジクを漢字で「無花果」と書くようです。
< 関連ページ >
調べる "ムクドリ" ※ ムクドリのその他の topic はこちらへ
調べる - テーマ別 "採餌行動・えさ - 野山の鳥" ※ その他の鳥の採餌行動はこちらへ
2014.11.17