オオルリの餌(えさ) - アカメガシワの実(種子)を食べる

　10月上旬、京都・洛西(らくさい)の山地で、オオルリ Cyanoptila cyanomelana を観察しました。

　表層のやや下に潜んで

　実のたくさん生ったアカメガシワの木に、オオルリ数羽が飛来して採餌していました。 アカメガシワはこんもりと丸い樹形をしています。 その丸い樹形の表層に実の房がたくさんあり、それより下には実はほとんどありません。 オオルリは表層よりも少し下の枝に潜み、周囲をうかがっています。 そのうち、飛び出して、実の房の前でホバリング(停空飛翔)したあと、房に向かって飛び込み、実をくわえ取ります。 再び表層より下の枝に止まり、また周囲をうかがいます。 このような行動を繰り返していました。

オオルリがアカメガシワの表層より下の枝で周囲をうかがう

　表層に止まっている時間は短い

　表層に止まって実をくわえ取ることもあります。 そこに止まっている時間はあまり長くありません。 数粒くわえ取ると、また表層より下へ潜んでしまいます。 目立つ所を避けているように思います。

オオルリがアカメガシワの実(種子)を食べる

　アカメガシワはトウダイグサ科の落葉広葉樹です。 洛西では山地・平地の林縁部や川原など、開けた場所で低木をよく見かけます。 古来、カシワのように、葉を食器として利用したことから、この名があるそうです。
　雌雄異株(しゆういしゅ)、すなわち、株によってめす、おすがあり、実の生る木と、生らない木が分かれています。 実の生っていない株の方が多いように思いますが、めす、おすの比はどのくらいなのでしょうか。

アカメガシワの果実と黒い種子

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2014.11.03

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