ハクセキレイの雛(ひな)の餌(えさ) - ホウネンエビを食べる

 6月中旬、京都・洛西(らくさい)の田んぼで、ハクセキレイ Motacilla alba を観察しました。

 濡れ手に粟

 田植えからしばらく経った田んぼで、ハクセキレイがたくさんのえさをくわえては同じ場所へ飛んでゆくことを繰り返していました。 そこには巣があり、ひながいるのでしょう。
 親鳥が集めていたえさは、ホウネンエビです。 田んぼの水が引き、田植え後、発生したホウネンエビが、所々に残った水溜まりに寄せ集められていました。 そこへハクセキレイが飛来し、ホウネンエビを次々とくわえ取っていました。 周囲の田んぼには水が十分にたまっていましたが、この田んぼだけ水があまりありません。 ハクセキレイは何度もこの田んぼにえさを集めに来ていましたので、よほど容易にえさの取れる、ハクセキレイにとって「濡れ手に粟」の田んぼだったのでしょう。
 飛来したハクセキレイはまず数個体のホウネンエビを自身が食べます。 その後、次々とくわえ取ります。 10個体以上、くわえると、巣へ向かって飛んでゆきます。

ハクセキレイがホウネンエビをたくさんくわえる
ハクセキレイがホウネンエビをたくさんくわえる

ハクセキレイがホウネンエビをたくさんくわえる - 拡大
ハクセキレイがホウネンエビをたくさんくわえる - 拡大

 ミジンコの仲間

 ホウネンエビは節足動物門、甲殻亜門、 鰓脚綱(さいきゃくこう)に分類されています。 すなわち、甲殻類の一種で、ミジンコの仲間です。 鰓脚の「鰓」とは「えら」のことで、脚にえら、つまり脚に呼吸器があります(写真の緑色の部分が脚です)。 たくさんある脚を上に向けて泳ぎ、仰向けで生活しています。
 田植え後、ほどなく発生し、そのうち見られなくなりますが、その間に産卵しています。 卵は一旦、乾燥にさらされ、再び水に浸ることによりふ化するようです。

ホウネンエビ
ホウネンエビ


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2014.07.11